韓国名門・延世大学で集団カンニング発覚 半数以上がChatGPT使用か

韓国名門・延世大学で集団カンニング発覚 半数以上がChatGPT使用か

韓国の名門・延世(ヨンセ)大学で、生成AIを利用した大規模な不正行為が発覚し、学内に衝撃が広がっている。特にChatGPTを使ったカンニングが相当数に上るとされ、大学街では再びAI倫理をめぐる議論が再燃している。

9日、韓国メディアによると、延世大学・新村キャンパスで3年生を対象に開講されている「自然言語処理(NLP)とChatGPT」講義を担当する教授が、「不正行為が多数発見された」とし、該当学生の中間試験の成績を全員0点として処理すると通知したという。

この授業にはおよそ600人が受講しており、試験は先月15日にオンライン形式で実施された。
受験者は試験中、顔と手の動作が見えるようにカメラを設置し、映像を提出するルールだったが、一部の学生がカメラの角度を操作したり、複数のプログラムを同時に開くなどして不正を行ったことが判明。教授は学生たちに「自首せよ」と警告したという。

正確な不正人数は明らかになっていないものの、学生の間では「半数以上がAIを使っていた」との声も。大学生コミュニティ「Everytime(エブリタイム)」で行われた投票では、回答者353人のうち190人(約54%)が「カンニングした」と回答している。

受講生のひとりは「ほとんどの学生がChatGPTを使っていた。自分だけ使わなければ単位が取れないと思った」と語り、別の学生も「前学期の試験でもAIを使って検索しながら解いていた」と証言している。

生成AIが教育現場に浸透してから3年が経つが、大学側の対応は依然として後手に回っている。韓国職業能力研究院の調査によれば、国内大学生の約92%が課題や資料検索でAIを活用した経験があると回答。一方、韓国大学教育協議会によると、全国131大学のうち7割以上がAI利用に関するガイドラインを整備できていないという。

AIの利便性と倫理の間で揺れる大学社会。名門・延世大学での今回の事件は、AI時代の教育現場に突き付けられた新たな課題を浮き彫りにしている。