コロンビア上院議員が銃撃され緊急搬送──15歳の少年を現行犯逮捕

コロンビアのミゲル・ウリベ上院議員
ミゲル・ウリベ上院議員のインスタグラム@migueluribetより

「15歳少年が発砲」次期大統領候補ミゲル・ウリベ氏、選挙イベント中に銃撃され重傷──コロンビア・ボゴタで衝撃事件

6月7日(現地時間)、コロンビアの首都ボゴタで行われた選挙イベント中、次期大統領選の有力候補で「民主中道党」所属のミゲル・ウリベ上院議員(39)が銃撃され、重傷を負った。事件は市内フォンティボン地区で発生し、現場は一時騒然となった。

地元メディア「EL TIEMPO」 によると、ウリベ氏は即座に病院へ搬送され、現在も緊急治療を受けている。銃撃の容疑者は15歳の少年で、警察によりその場で拘束されたという。コロンビア内務省によると、犯人の背後関係や動機については現在調査中だ。

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ボゴタ市長のカルロス・ガラン氏は声明で「病院ネットワーク全体を警戒態勢に移行させ、ウリベ氏の受け入れに万全を期している」と述べ、市をあげての対応を明らかにした。

ウリベ氏は、元大統領アルバロ・ウリベ氏の親族で、2026年の大統領選への出馬を表明しており、次期政権の有力候補として注目されていた。

事件発生を受けて、現職のグスタボ・ペトロ大統領は予定していた公務をキャンセルし、ウリベ氏への支援と治安強化を指示。「民主主義への暴力は決して許されない」と強く非難した。

コロンビア国内では過去にも政治家への襲撃事件が相次いでおり、今回の事件も選挙を目前に控えた国の治安と民主主義への懸念を改めて浮き彫りにしている。