
ウクライナによるドローン攻撃で火災が発生したロシア南部ソチの石油貯蔵施設で、火災現場を背景に動画を撮影していた10代のロシア人インフルエンサーたちが警察に逮捕された。
モスクワ・タイムズなどによると、事件が起きたのは8月3日(現地時間)。ソチ・アドルル地域の石油貯蔵庫でウクライナのドローン攻撃による火災が発生した中、若者3人が酔った状態で現場を訪れ、ショート動画を撮影していたという。
ラップに合わせてポーズ…「無謀な行動」と警察
逮捕されたのは、ショート動画プラットフォーム「TikTok」で活動するダシャ・ヴラディミロヴナ(21)とカリーナ・エヴゲニエヴナ(19)の2人。彼女たちは、燃え盛る貯蔵施設を背景に、ロシアのラッパー・Miyagiの楽曲『Raspberry Dawn』に合わせてポーズを決める動画を撮影していた。
撮影者のダシャに対しては、「緊急事態またはその脅威が発生した場合の行動指針違反」の疑いで行政違反報告書が作成されており、最大3万ルーブル(約5万5000円)の罰金刑が科される可能性がある。
地元警察(クラスノダール地方内務省)は二人を拘束し、「無謀な行動」と断じた上で、「法に従い厳正に対処する」との声明を発表した。
「危険な状況を理解していないのか」…ロシア国内で批判の声
問題の動画がSNSで拡散されると、ロシア国内では怒りと批判の声が殺到。ロシア安全なインターネット連盟の代表、エカテリーナ・ミズリーナは「これがどれだけ危険な状況なのか全く分かっていないのか」と強く非難した。
今回の火災は、プーチン大統領の別荘があるソチを標的としたウクライナの大規模ドローン攻撃の一環で発生。クラスノダール州のベニャミン・コンドラティエフ知事によると、容量2000㎥の燃料タンクが燃え上がり、120人以上の消防隊員が出動して12時間かけて鎮火に至ったという。
若者たちの行動は、戦時下での軽率なSNS投稿が招く社会的影響について、あらためて議論を呼んでいる。
