「ブリジット夫人は女性」マクロン夫妻、米裁判所に証拠提出準備

「仏大統領夫人は元男性」虚偽主張で米インフルエンサー提訴へ
キャンディス・オーウェンズとマクロン夫妻

米ニューヨーク・ポストによると、フランスのエマニュエル・マクロン大統領(47)と夫人ブリジット・マクロン(72)は、米国デラウェア州の裁判所で右派インフルエンサー、キャンダス・オーウェンズ(36)を相手に名誉毀損訴訟を起こしている。訴訟の中で、ブリジット夫人が実際に女性であることを写真と科学的証拠で証明する準備を進めているという。

訴訟は2025年7月に提起され、オーウェンズは“YouTube動画・ポッドキャスト”などを通じて、「ブリジット夫人は男性として生まれ、かつ実在する人物Jean-Michel Trogneuxの名前を使っていた」という虚偽の主張を繰り返してきた内容が含まれている。

「ブリジット夫人は女性」マクロン夫妻、米裁判所に証拠提出準備
キャンダス・オーウェンズのインスタグラム@realcandaceowensより

弁護士トム・クレアは、「妊娠中の写真」や「子育て中の家族写真」といった専門家証言と写真証拠を法廷に提出する方針であることを明らかにした。これらは、夫人が女性としてのライフステージを歩んできたことを示すとされ、名誉回復を目的としている。

マクロン夫妻側は、偽りの情報によりブリジット夫人が世界中で侮辱・嘲笑の対象となっており、精神的にも深く傷つけられたと主張している。訴状では、オーウェンズ側に「真実を知りながらデマを拡散した」「虚偽発言で利益を得ようとした」との意図があった可能性を指摘。

一方でオーウェンズ側は、表現の自由を盾に訴訟の棄却を求めるなど反論を続けており、管轄地問題や言論の自由に関する法的議論が焦点となっている。

ブリジット夫人は72歳。結婚前には子どもがおり、フランスでの訴訟でも過去に名誉毀損で勝利した事例があるが、フランスの裁判所では抗弁や表現の自由の側面から勝訴と判決が覆されたケースもある。現在はアメリカでの訴訟で正式に証拠を提出し、公人として真実を明らかにする意向を示している。