
フランス・パリのルーブル美術館で王室の宝石が盗まれた事件をめぐり、同館のセキュリティパスワードが驚くほど単純な「Louvre(ルーブル)」だったことが明らかになった。
専門家が10年以上前からシステムの脆弱性を警告していたにもかかわらず、美術館側は改善措置を取っていなかったという。
英紙「ザ・タイムズ(The Times)」が6日(現地時間)に報じたところによると、ルーブルの防犯カメラシステムのパスワードは誰でも容易に推測できる「Louvre」だったという。
さらに、防衛産業大手タレス社に委託されていた別のセキュリティシステムのパスワードも「Thales(タレス)」と設定されていたことが判明した。
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この事実は、匿名を条件に取材に応じたルーブル職員の証言により明らかになったもの。
一部の防犯システムは、なんとマイクロソフトがサポートを終了した旧式の「Windows 2000」や「Windows Server 2003」で運用されていたことも分かっている。
専門家たちは2014年からすでに「システムが老朽化しており、外部からの侵入リスクが高い」と警告していたが、美術館は改善を先送りしてきたとされる。
また、フランス監査院による2018~2024年の運営監査報告書では、ルーブルが新たな作品購入に過剰な予算を割り当てていた一方で、セキュリティ対策費が十分に確保されていなかったことも指摘された。
この報告書は盗難事件発生前に作成されたものの、今回の事件を受けて再び注目を集めている。
現在、王室宝石の窃盗事件ではこれまでに4人が逮捕されたが、盗まれた宝石は依然として行方不明のままだ。
フランス国内では「文化遺産の象徴であるルーブルが、こんな初歩的なミスをしていたとは」と批判の声が高まっている。
