
プロレス界の象徴的存在、ハルク・ホーガン(本名:テリー・ボリア)が7月24日、米フロリダ州クリアウォーターの自宅で心臓発作により死去した。享年71歳。地元警察によると、午前9時51分に緊急通報を受け、搬送先の病院で死亡が確認された。
WWEは同日、SNSで「WWE殿堂入りのスーパースター、ハルク・ホーガンの訃報に深い悲しみを表す」と発表。「彼は1980年代にWWEを世界的ブランドに押し上げた立役者」とその功績を称えた。
ホーガンはWWE王者に6度輝き、2005年には殿堂入り。赤と黄色の衣装、馬蹄型のひげ、「24インチのパイソン」と呼ばれた腕がトレードマークだった。1985年には「レッスルマニア」創設に関わり、ザ・ロックやアンドレ・ザ・ジャイアントらとの名勝負で人気を不動のものとした。
また、映画『ロッキー3』やリアリティ番組『ホーガン・ノーズ・ベスト』などでも活躍し、プロレスの枠を超えたエンターテイナーとして名を馳せた。
一方で私生活ではスキャンダルも多く、2012年には友人の妻との性行為映像が流出。プライバシー侵害で訴えた裁判では約157億円の賠償を勝ち取った。
晩年は政治的な発言も注目され、2024年にはトランプ支持を公言。共和党大会でパフォーマンスを披露し話題を呼んだ。
米メディアTMZは数週間前にホーガンの健康悪化の噂が出たが、妻が否定していたと報じていた。
プロレスという枠を超え、アメリカ文化の象徴となったホーガン。世界中のファンがその死を悼んでいる。
