
13世紀に作られたペルーの古代王国遺跡が、ある観光客のわいせつな落書きで汚損され、物議を醸している。
13日(現地時間)、英BBCによると、ペルーのユネスコ世界文化遺産である「チャン・チャン(Chan Chan)」遺跡では最近、身元が明らかにされていない男性観光客が城壁にわいせつな落書きを残す事件が発生した。
この観光客は、ラッカースプレーと推定される黒いペンキで約4mサイズの男性の性器形の落書きを描いた後、現場を去ったという。
ペルー文化部は13日、公式声明を通じ、「ラリベルタド地域のチャン・チャン遺跡の壁に誰かが黒いエアゾールスプレーで男性の性器の絵を描いておいた」とし、「少なくとも3ヵ所の壁が破損されたことを確認した」と明らかにした。
また、「私たちの歴史と文化遺産に対する深刻な無礼であり、考古学遺跡を保護する規定に違反した行為」とし、「警察に積極的に協力し、容疑者の身元を把握するために努力している」と付け加えた。

問題のシーンを撮影した映像はSNSを通じて拡散され、犯人が逮捕された場合、最大6年の懲役刑に処せられる可能性がある。
ペルー市民は、当該観光客が何の制止もなく遺跡の壁に落書きをすることができたことに疑問を呈し、当局の遺跡管理不備に失望しているという。
チャン・チャン遺跡はペルーの首都リマから北へ約500km離れたトルヒーリョ近郊の沿岸地域に位置し、13世紀初頭から15世紀まで繁栄したチムー文化の代表的な都市として評価されている。
一方、チャン・チャンはコロンブスのアメリカ大陸発見以前に建設された計画都市の中で最大の規模を誇り、1986年にユネスコの世界文化遺産に登録された。
