
米電気自動車大手テスラ(Tesla)が、ビットコイン価格が約2万ドルで推移していた2022年半ばに、保有していた暗号資産(仮想通貨)ビットコインの75%を売却していたことが明らかになった。24日(現地時間)、米経済メディアのCNBCが報じた。
この事実は、テスラが前日に発表した四半期決算資料を通じて判明したもので、当時ビットコインは急落傾向にあり、2万ドル台で取引されていた。一方、2025年現在では、ビットコインは一時12万ドルを超える水準まで上昇しており、当時と比較して約6倍の価格に達している。
報道によると、仮にテスラが2022年にビットコインを売却していなければ、現在の販売減少局面において現金調達の有力な手段となった可能性があると指摘されている。
イーロン・マスクCEOは2021年初頭、テスラを通じて15億ドル分のビットコインを購入。当時、自身のSNSで暗号資産を積極的に支持し、X(旧ツイッター)のプロフィール欄に「#bitcoin」と記載しただけで、ビットコイン価格が1日で20%急騰するなど大きな影響を与えた。
現在、テスラは米国および欧州市場での販売鈍化に直面しており、仮想通貨のタイミングと戦略が再び注目を集めている。
なお、このニュースはSNS上でも大きな話題となっており、
「これはイーロン・マスク最大の失策かもしれない」
「2万ドルで売って、今は12万ドル? 世紀の大失敗だろ」
「あのまま持っていれば、テスラの経営も違っていたはず」
といった反応が相次いでいる。
