【動画あり】父を偲んで「空から札束」…米デトロイトで“異例の追悼”、通行人騒然

【動画あり】父を偲んで「空から札束」…米デトロイトで“異例の追悼”、通行人騒然

米ミシガン州デトロイトで、ある男性が亡き父を偲び、ヘリコプターから紙幣を空中にばらまくという前代未聞の追悼イベントを行い、話題を呼んでいる。

地元メディア「FOX 2 Detroit」などによると、事件が起きたのは6月27日午後1時ごろ。突然、空から無数のドル札と花びらが舞い降り、6車線の道路にいたドライバーたちは一斉に車を止め、外に飛び出して紙幣を拾い始めた。

「まるで映画か夢のようだった」と語る通行人もおり、その場に居合わせた人々にとっては一生忘れられない光景となったようだ。現場は一時混乱し、警察が出動して交通を規制。道路の一部は約30分間にわたって閉鎖されたという。

この大胆な「空からの現金散布」を企画したのは、58歳で亡くなった地元の男性トーマス・ダレルさんの息子。トーマスさんはこの地域で洗車場を経営しており、アルツハイマー病を患っていたという。ちょうどこの日はトーマスさんの葬儀の日でもあった。

息子は「父は地域の“伝説”だった。誰にでも親切で、気前がよかった。空から降るお金は、父から皆への“最後の贈り物”です」と語っている。

SNSでは「素敵な追悼」「クレイジーだけど感動的」といった称賛の声がある一方で、「通行の妨げになったのでは」「現金をばらまくのは不適切」といった批判も。中には「ハリウッド映画の宣伝かと思った」との声も上がるなど、賛否両論を呼んでいる。

通行人の中には数百ドル以上を手にしたという証言もあり、まさに“父の遺志”が形となって地域に届いた形だ。とはいえ、現金の空中散布という前代未聞の演出に、地元当局は今後何らかの指導を検討する可能性もある。