
K-POPスターのような容姿に憧れ、約70万ドル(約1億1,000万円)をかけて32回の整形手術を受けたイギリス人男性が、再び“本来の自分”に戻る決断をした。
英デイリーメールは20日(現地時間)、英出身のオリ・ロンドン(Oli London、35)のストーリーを報道。「韓国の女性アイドルのようになるために数年間にわたり整形を重ねた彼は、現在は男性としての自分を取り戻そうとしている」と伝えた。
ロンドンは2013年に韓国へ移住し、英語講師として働くなかでK-POPに夢中に。自身のアイデンティティに悩み始めた彼は、アジア人女性のような外見を目指し、頬骨やあご、目元など30回以上の手術を受けた。
2022年にはトランスジェンダーであることを公表し、1日に11回の施術を受けるなど、女性としての容姿を追求。だが、整形を繰り返すうちに精神的な疲弊を感じるようになったという。
「手術のたびに一時的な幸福はあったが、それが消えるとまた次を求めた」とロンドンは振り返る。「外見への中傷や否定的なコメントでうつ状態に陥った」と告白した。
その後、ロンドンはキリスト教に帰依。信仰を通じて自分の内面と向き合い、整形を中止。フィラーの除去やボトックスをやめ、筋トレで男性的な外見を取り戻し始めたという。
最近では「6回目にして最後の鼻の整形を終えた」と語り、再びK-POP音楽に挑戦する準備をしていると明かした。
「今は本当の自分を受け入れる方法を学んでいる。もう他人の目を気にしない」と、過去の自分に区切りをつけたロンドンは語っている。


