
ブラジルで「リボーンドール(Reborn Doll)」が熱狂的なブームを巻き起こしている。本物の赤ちゃんと見間違うほど精巧に作られた超リアルな人形で、人工皮膚の質感、細かいシワ、植毛された髪の毛、そして繊細な表情に至るまで、まるで生きているかのような仕上がりだ。
価格は700レアル(約1万7千円)から始まり、ハイエンドモデルになると1万レアル(約25万円)を超えるものもある。『ニューヨーク・ポスト』紙によると、サンパウロやリオデジャネイロにあるオーダーメイド工房には注文が殺到しており、ブームは加熱の一途をたどっているという。

育児休暇を申請!?企業との法廷バトルに発展
このリボーンドール・ブームがもたらしているのは、単なる市場の盛り上がりだけではない。ある女性がリボーンドールを「娘」として育児休暇を申請し、勤務先企業との間で法廷闘争に発展したのだ。「これは私の赤ちゃんです」と主張する女性に対し、ネット上では「ただの人形では?」と冷ややかな声も寄せられている。しかし一方で、「母性とは何か?」という深い問いが社会に投げかけられ、議論は思わぬ広がりを見せている。
公共サービスをめぐる混乱も
また、リボーンドールを抱えたまま公共サービスの「優先枠」を利用する人が増えており、市民の間で賛否が分かれている。「それは本物の赤ちゃんじゃない!」という抗議の声が上がり、法的な明確化を求める動きも加速中だ。一部の議員たちは、「リボーンドールを持つ人に優先権を与えるべきか?」という難しい問題に直面している。
「リボーンのコウノトリの日」制定も、論争は続く
リボーンドールの製作者を称える「リボーンのコウノトリの日」が制定されるなど、アートとしての価値を認める動きも広がっている。しかし、「ただの人形を祝うのか?」「本物の親子とは違う」と反発する声も根強く、国会でも議論が続いている。
今後の展開は?
ブラジル社会を揺るがすリボーンドール・ブームは、もはや一過性の流行ではなく、「親子関係」「社会的認知」「法的権利」をめぐる壮大な議論に発展している。
次にどんな波紋を呼ぶのか、世間の注目が集まっている。
