ドナルド・トランプ米大統領が中東を歴訪中、アラブ首長国連邦（UAE）で特別な歓迎式を受け、その様子が公開され話題を集めている。
トランプ氏は今月13日から16日にかけて、サウジアラビア、カタール、UAEの3カ国を訪問。最終訪問地であるUAEでは、伝統的かつ異例の歓迎儀式が行われた。
現地に到着したトランプ氏を迎えたのは、長い髪を垂らした20人ほどの少女たち。彼女たちは一斉に髪を振る独特のパフォーマンスを披露し、その様子を収めた映像がSNS上で拡散された。
ネット上では「呪術のようだ」「不思議な雰囲気」といった反応が見られ、ヒジャーブを着用していない中東女性たちの姿にも驚きの声が上がった。
この儀式は、UAEの伝統舞踊「アル・アヤラ（Al-Ayyala）」で、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている。通常は男性が棒やナイフを手に太鼓を叩き、女性が音に合わせて髪を振ることで、来賓に霊的な祝福を贈るとされている。
こうした伝統儀式は、UAEがトランプ氏を「特別なゲスト」として手厚くもてなしている証拠ともいえる。また、サウジアラビアでもF-15戦闘機による専用機の護衛や、伝統的な騎馬兵による車列の先導など、細やかな歓迎ぶりが注目された。