「ヒトラーが好きだ」 カニエ・ウェスト、戦勝記念日に「ヒトラー演説」をサンプリングした新曲を発表

「ヒトラーが好きだ」 カニエ・ウェスト、戦勝記念日に「ヒトラー演説」をサンプリングした新曲を発表

ラッパーのカニエ・ウェスト(47)が、欧州戦勝記念日(VE Day)である8日(現地時間)、アドルフ・ヒトラーの演説をサンプリングした曲を公開した。欧州戦勝記念日は第2次世界大戦当時、ナチスドイツが連合国に無条件降伏を宣言した日だ。

英国メディア「ミラー」などによると、ウェストはこの日、自身のSNSに「ハイル・ヒトラー(Hooligan Version)」というタイトルの新曲とミュージックビデオを公開した。

動物の毛皮の衣装を着た男性が多数登場するミュージックビデオで、ウェストは「私のお金と名声にもかかわらず、子供たちを見ることができない」とし、元妻キム・カーダシアンとの親権問題を言及した。

ウェストはカーダシアンとの間にノース(11)、セント(9)、シカゴ(7)、サム(5)など4人の子供をもうけている。

物議を醸したのは、ヒトラーの1935年の演説をサンプリングした部分だ。ウェストは「私の仕事が正しいと思うか、私が誠実だったと信じるか、私が国民のために働いたと思うなら、今すぐ投票しろ」というヒトラーの育成をそのまま歌に載せた。

ウェストはその後、インフルエンサーとのライブ放送で、ヒトラーへの愛情を明かした。「ヒトラーがあなたを好きだったと思うか」という質問に、ウェストは「そうだろう」とし、自身を「アメリカが連れてきた科学者の一人だっただろう」と答えた。

ウェストは最近、様々な奇行と物議を醸す発言で論争の中心に立っている状態だ。去る2月には個人SNSアカウントに「私はナチスだ」、「私はヒトラーを愛している」などのメッセージを掲載し、謝罪要請を受けたが、最後まで拒否して非難を受けた。