「ヌード禁止令」カンヌ国際映画祭、過激なレッドカーペットドレスを禁止

「ヌード禁止令」カンヌ国際映画祭、過激なレッドカーペットドレスを禁止
スーパーモデルのベラ・ハディッド(2021年、カンヌ国際映画祭)

今年のカンヌ国際映画祭2025(5月13日~24日)では、破格的な露出ファッションを見るのは難しい見通しだ。

12日(現地時間)、第78回カンヌ映画祭側は公式ホームページを通じて「品位維持のため、レッドカーペットはもちろん、会場内のすべての空間でヌード衣装を禁止する」と明らかにした。

今回の決定により、今年から映画祭の全エリアで完全なヌードとシースルーの衣装が禁止される。また、観客の動線を妨げる長い裾や過度のボリュームのあるドレスも制限される。

AP通信によると「トップス未着用禁止は基本礼儀に近いものの、グラミー賞授賞式でビアンカ・センソリのシースルードレスなど、大胆な露出が注目され、カンヌの決定が注目を集めている」と伝えた。

映画祭側は「新たな制限ではなく、これまで暗黙的に適用されてきた原則を公式化したもの」とし、「衣装全体を統制しようとするのではなく、フランスの法律と映画祭の基準による措置」と強調した。

カンヌ映画祭は伝統的に厳格な服装規律で有名だ。リュミエール大劇場の夜の上映は、ロングドレス、タキシード、ダークカラーのスーツとフォーマルシューズのみ許可される。

カンヌ国際映画祭のレッドカーペットにに登場したベラ・ハディッド。(左から2016年、2021年、2024年)
カンヌ国際映画祭のレッドカーペットにに登場したベラ・ハディッド。(左から2016年、2021年、2024年)

過去にベラ・ハディッド、ケンダル・ジェンナーなどの有名セレブがシースルードレスで物議を醸したことがある。また、過度にボリュームのある衣装が他の参加者の動線や視界を妨げるという問題も発生した。

しかし、「ヌード」に対する明確な基準がないため、一部では自己表現の自由を過度に抑制するという批判も提起された。このため、現場でこの規制がどの程度厳しく適用されるのか、業界と観客の関心が集中している。

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