
パキスタンの首都イスラマバードで今月2日、17歳のTikTokインフルエンサー、サナ・ユサフさんが自宅で銃撃され、死亡するというショッキングな事件が発生した。警察は、22歳の容疑者ウマル・ハヤトを逮捕。事件は国内外で大きな波紋を広げている。
侵入者による至近距離からの銃撃
事件が起きたのは6月2日午後5時ごろ。サナさんは、イスラマバードの自宅で家族と過ごしていたところ、容疑者が無断で押しかけ、至近距離から銃撃されたという。母親と叔母が現場にいたが、サナさんは即死状態だったと伝えられている。

背景には“拒絶された想い”か
パキスタンの警察当局と現地メディアによると、容疑者のウマル・ハヤトは、サナさんの従兄弟にあたる人物で、以前から彼女に「友人としての関係」や「交際」をしつこく迫っていたという。
サナさんは繰り返し拒否していたが、容疑者はそれを逆恨みしていた可能性があり、犯行の動機として「一方的な執着」が浮上している。
サナさんは事件直前、彼に「ここには防犯カメラがあるから出て行って」と警告したが、彼は耳を貸さず、銃を発砲したとされている。
容疑者は約20時間後に逮捕
事件から約20時間後、警察はパキスタン東部の都市ファイサラバードで容疑者を逮捕。取り調べに対し容疑を認め、銃とサナさんのスマートフォンが押収された。現在、捜査当局は犯行時の詳細や精神状態についてさらに調べを進めている。
人気TikTokerだったサナ・ユサフさん
サナさんはパキスタン・チトラル出身で、TikTokやInstagramで人気を博していたインフルエンサー。特にチトラルの伝統文化や女性の教育推進に関するコンテンツを投稿し、若者を中心に多くの支持を集めていた。フォロワー数はTikTokで約74万人、Instagramで約50万人にのぼっていた 。
事件当日は、誕生日を祝う動画を投稿したばかりで、多くのファンがメッセージを寄せていた矢先の惨劇だった。
「#JusticeForSanaYousaf」が拡散
事件後、SNSでは「#JusticeForSanaYousaf」のハッシュタグが急速に拡散。パキスタン国内では、女性の安全対策やストーカー行為への法的対応を求める声が再燃している。
